芸能人の彼と普通の女子高生。
「......悪りぃ」
「うぅっ....」
「....乱暴なことして、悪かった」
奏大さんは私の上から退いて、ゆっくりと私を優しく起こした。
「.....本当は愛衣に彼氏がいて、ネックレスをあげた俺に対してその男が見せつけてきたのかと思った」
「違います...。何回も彼氏いないって言ってるのに。それに、もしそうだったとしても、こんなこと、もう二度としないで下さいっ...。怖かった...」
「.....悪かった」
押さえつけられていた手首は赤くなっていた。
ごめん、と言って私の手首をそっと撫でた。