芸能人の彼と普通の女子高生。








「愛衣!奏さんさん!ご飯出来たよーっ!!」





下の階からそんなに叫ばなくても聞こえるよ、と言いたくなるほど大きな声で私達を呼ぶお母さんの声がした。








「あ、それじゃあ行きましょうか。早く行かないとお母さん拗ねちゃうので」





「拗ねるって...。愛衣のお母さんてなんていうか自由だよな。凄くいいと思うけど」





「今に始まったことじゃないんですけどね」





今日だって奏大さんを私の部屋に勝手に入れちゃうし。





「俺、お母さんがご飯一人で準備してるの見たとき手伝いますって言ったんだけど、いいのいいのって言われて強引に愛衣の部屋に押し込められたんだよね」





「すみませんでした...」





やっぱりお母さんのせい!!!





その件については奏大さんが帰ってからじっくり事情聴取しなくちゃ。





「や、俺はいいんだけど。なんかごめんな」






「.....奏大さんも、連絡くれればよかったのに」




「ごめん、前の仕事終わってから次の仕事まで急に時間出来たから急いで来てみたんだよ。店の方は閉まってたけど、俺としては愛衣の部屋も見られたことだしラッキーだった」





「....やめてください」





そういう理由なら仕方ないけど、分かってたらパジャマもしまえたし写真も隠せたのに、と思ってしまう。






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