芸能人の彼と普通の女子高生。
「あー、....なんか俺が最近時間があれば誰かに連絡してたり、どこかに出掛けようとしてるのを不審に思ったみたい。それで凄いしつこく聞いてくるから仕方なく愛衣のことをほんの少しだけ話したら合わせろって騒ぎ出しちゃって」
「.....え、それ、私大丈夫ですか?もう会うなとか言われたりするんじゃ....」
怖い。
今後の奏大さんの芸能活動を考えて、もう二度会うなって言わらたらどうすればいいの?
でも、私がいることで少なからずリスクにはなってるよね...。
一緒にいるところを写真に撮られたりして、適当にあることないこと記事に書かれれば見た人は信じちゃうかもしれない。
そしたら奏大さんの好感度にだって絶対影響してしまう。
「マネージャーはそんなこと言わないと思う。むしろその逆なんじゃないの」
「逆?」
「そう。最近の俺、なんか調子いいんだよね。マネージャーもそれに気付いてるから、愛衣が俺にいい影響与えてるんだってむしろ喜んでる。だから会ってみたいんだって。愛衣は嫌?あ、マネージャー男ね。もうすぐ50のおっさん」
「嫌じゃないですけど...。私、そんな影響力ないです。調子がいいとしたらそれが奏大さんの実力だと思います」
あんまり買い被られても困ってしまう。
私はただ本当に何もしてなくて、むしろ奏大さんに誕生日のプレゼントまでもらってしまってこれ以上ないくらいによくしてもらってるだけだもの。