芸能人の彼と普通の女子高生。
ラジオ
食卓に着くとうちの夕飯ではわりと定番の肉じゃがに、大根の漬物、それに焼き魚とお味噌汁という純和風のメニューが並んでいた。
「まったく、いつまで二人でラブラブしてるの?冷めちゃうじゃない!!」
「ラブラブって...、そんなことしてないから!ていうか、奏大さんの前で恥ずかしいから!それに、私の部屋に案内したのお母さんでしょ?」
「あれ、違うの?私は今もお父さんとラブラブよ?ね?奏大さん?」
こらこら!
どんな同意の求め方だ!
奏大さんだって困るから!
すかさずツッコミを入れようと思うのに、
「俺は別にラブラブしてもいいんですけどね」
「そうよね?恥ずかしいことじゃないわ」
さらっと変なことを言う。
「ちょ、奏大さん!?変なことを言わないで!お母さんも!もう、ほら、早く食べましょう!奏大さん、このお仕事なんでしょう?」
冗談でもそんな風に言わないでよ。
本当に恥ずかしい。
話の流れに耐えられなくなり無理矢理食事タイムにしようとする。