芸能人の彼と普通の女子高生。







こんな時間に誰かな?と少し不審に思いつつも、





「はーい」とモニターで来客を確認すると、







「あの...」





玄関の前に立っていたのはなんと、あのお客様だった。






いつも通りの帽子とサングラス、マスクを装備したその姿。



全く知らない人であれば怪しさ満点の格好だった。





「......あ、あの!ちょっと待ってて下さい」






びっくりした。





確かに来てくれるの待ってたけど店じゃなくてこっちに来るのは予想外だった。





うちは店のすぐ後ろにある普通の二階建ての一軒家。





お店の名前は『松田家のごはん』





うちに出ている表札も同じく『松田』だ。






きっとそれで判断したのだろう。






営業時間は8時まで。




もしかしたら店に来たら閉まっていたからこっちに来てくれたのかもしれない。





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