芸能人の彼と普通の女子高生。
「あの、後片付けしていきます」
「え?片付けなんていいのよ!気を遣わないで?」
「や、流石に食べっぱなしは気が引けるんで。だめですか?」
尚も願い出る奏大さんに対して、
「うーん、分かった。じゃあ、愛衣も一緒にやってあげて?」
奏大さん一人にやらせるなんて流石に出来ないからね、と言ってお母さんは私の名前を呼んだ。
「え、あ、うん!勿論」
私も奏大さん一人に片付けさせるなんて全く思っていなかったけど。
まさか食事だけでなく、後片付けの食器洗いまで一緒にすることになるとは。