芸能人の彼と普通の女子高生。
その夜、私は勉強しつつも意識はほとんど机に置いてあるスマホにあった。
奏大さんから、連絡来るかな。
聞きたいことがあった。
誕生日のこと。
奏大さんは祝ってくれるって言ってくれたけど、具体的な話は未だにしてない。
午前中は学校だし、その後も彩香との約束がある。
その後は家に帰るけど、お父さんがケーキを焼いてくれるから勿論皆でそれを食べる。
その日は普通に平日だから、よく分からないけど奏大さんだってきっとお仕事だろう。
もしかしたら奏大さんは祝うって言ってくれたけど、メールとか電話で済まそうとしてたのかな。
「会うって思っていたのは私だけなのかな....」
そう思うなんだかとても寂しくなった。
こんなことばかり考えていると、勉強もあまり進まなず、時間だけが過ぎていく。
も、今日は寝ようかな。
そう思った時だった。