芸能人の彼と普通の女子高生。
受け止めきれない現実は突然やってきた。
混乱してる。
でも、それを隠すように必死に自分に笑顔を作るよう言い聞かせて、いかにも楽しそうに振る舞う。
「本当に奢ってくれるの?じゃあ甘えちゃおうかな!お腹も空いてるし」
「任せて!皆美味しそうだしオシャレだから迷うね」
二人でオシャレなカフェランチを頼んだ。
誕生日とはいえ、話すことはいつもと変わらず他愛もないこと。
学校のこととか趣味のこととか。
いつもなら楽しくて何もなくてもずっと笑っていられるのに。
ご飯も美味しくて心も満たされるはずなのに。