電子少女は高校生
「ご主人!!」
"昨日の放課後"
「お前のケータイ、アプリ少ないよなー。」
こいつは俺の友達の悠太。
「あぁ、そうだな。」
適当に返事をする…と
素っ気ないなぁとか言って落ち込む…のもつかの間
「あっ!そうだ!」
いきなり大きな声を出すんだ…1人でにぎやかなヤツだ
「最近見つけたいいアプリ入れてやるよ!貸してみ!」
ほぼ強引にスマホを取り上げられる
ま、別にいいけど
「変なアプリだけはいれるなよ?」
俺はため息まじりに悠太に伝える
「はいはいっ…と!」
スマホを返される
「最近彼女いないお前に、とっておきのアプリだ!」
スマホの画面を見ると、"恋が叶う"というアプリが入っていた
まず、率直に…怪しすぎる
てか、こんなもので俺の恋が叶うはずがない
俺の大好きな人がこの世にいるかどうかすらも分からないんだから
下校を告げるチャイムが鳴る
悠太は慌ててなにか言いながら出て行った
また適当に返事をした
悠太が帰り静かになった教室
「俺も帰るか…」
荷物を持ち、俺はゆっくりと教室を後にした