電子少女は高校生
「白瀬メイです!」
in学校
「ホントだったんだな…」
ユマの言葉通り、廊下を歩こうが教室にいようが誰からも、変な目で見られることはなかった
「おーい、蓮!おっはよ!!!」
悠太はいつも元気だなぁ。
「おう、おはよ」
俺が返すと同時に悠太はニヤニヤし始める
「な、なんだよ…?」
キモいぞ?その顔。かわいそうだから言わないけど。
「恋プリ!!どうだったー?!」
あぁ、なんて言おう…
「んー、いらなかったから削除した」
「えーー!?せっかく紹介してあげたのにぃ〜」
口を尖らせながらぶーぶー言ってる悠太を黙らせようと思った時
「あっ!そうだ!なぁ、今日、なんと…なんと…っ!?」
言えよ。うざいな。
「転校生が来るそうです!!!」
「興味ない。」
「ただの転校生じゃないんだって!!超絶美人なの!」
「あっそう」
めんどくさいし…さらっと返す
「ちぇ、つれないなぁ」
そこで、チャイムが鳴ったので悠太が席に着いた
先生が入ってくる
「みんな、気づいてたと思うけど、今日からこのクラスに新しい仲間を迎えます!どうぞ、白瀬さん!」
先生の呼ぶ声と同時に教室のドアが開く。
「自己紹介を」
「白瀬メイです!!夢はたくさんの人を笑顔にする事です!皆さんどうぞよろしくお願いします!!」
白瀬メイ…すこし大人っぽい感じの子で、正直好みではない
ただ、悠太含めうちのクラスの男子にはウケがいい
「ご主人!!チャーンスッ!!です!」
ユマが目を輝かせながら言う。
「うるせー、てか、俺の好みじゃない」
周りにばれないように小声で言うと、ユマがほっぺを膨らましながら俺を見てきた