いちばん、すきなひと。
タイミングと勢いって大事
チラホラ皆の進路も確定しだした頃。
気付けば暖かい日差しが見えるようになった。
春がすぐそこまで来ている気がする。
この学校へ通うのも、あとわずか。
何日なんだろう…と指折り数えて歩く並木道。
最近は気が抜けてしまったのか、私も誰かさんと同じように
自転車を途中で隠して登下校する日が増えた。
もう見つかってもいいや、というタチの悪い『開き直り』もある。
卒業まで大人しくしてればいいのに、と過去の自分なら思っていただろう。
専門学校の、特待生試験に合格した。
これで、堂々と親にも胸を張って過ごせる。
お金云々とは言わせない。自分の力で進んでみせる。
とは言っても結局、授業料は親が払う事になるので
せめて画材や交通費だけでも…とアルバイトを探す事にした。
私達が通っているこの高校は、アルバイト不可の校則がある。
それでもこの時期は、進路が決まった人はこっそり隠れてバイトなんてやっているものだ。
私もその一人になろうと思った。
とにかく、自分の力で何かしたかったのかもしれない。
後はもう、卒業の日を待つだけ。
そんな毎日だった。
さほど驚く事もなく、日頃の悩みに解決策がある訳でもなく。
そんな毎日を過ごしていたのだけど
急に、タイミングなんてやってくるものだと思った。
学年末テスト最終日。
全ての任務を全うした開放感でいっぱいの私は、かろやかな足取りでひとり並木道を歩いていた。
少し、桜の芽が見えたかな、と視界の脇を流れる枝を見やっていると。
「おっ、みやのっち!」
振り返るともちろん、間違いなく相変わらずなその声の主がいて。
「あー野々村っ、テストお疲れー」
私も相変わらずの態度と返事をする。
「おーよ、今回もバッチリ余裕の出来だな」
その自信たっぷりな態度にイラッとしながらも嬉しい自分も、相変わらずで。
何も変わらないなと、思った。
その瞬間。あたたかい風が二人の間を吹き抜けた。
あ、そうか。
今、かもしれない。
何がそうさせたのか、私には分からない。
だけど。
なんとなく『今だ』と思った。
「羨ましいなぁ全くもうっ……でもさーそんな野々村の事が、好きなんだよね」
自分でも驚くほどにスラスラと言葉が出た。
言って自分で気付いて驚いた。
「え?」
野々村も思わず立ち止まってこちらを見る。
勢いとはいえ、少し不自然な話の流れだっただろうか。
今更ながら不安になる。
だけどもう後には引けない。
恥ずかしいけど、もう一度だけ。
「…だーかーらっ、私は野々村の事が好きなんだってば」
周りがシン、とした。
あ、この無音の瞬間。
懐かしい。
前にもあったね、こういうの。
想いが伝わる瞬間だよ。
今度は私が、それをやったんだ。
野々村はぽかんと口を開けて、面白いように固まっている。
コイツのこんな顔、今まで見た事ない。
「もしもし?…おーい、野々村くん?」
冗談めかして目の前で手を振ってみる。
ハッと我に返った彼は、明らかに困った顔をしている。
そりゃそうだよね、困るよね。
今までの私なら、ここで
「あーもういいよ、気にしないで。言いたかっただけだから!それだけ!」
なんて誤摩化して終わりだった。
だけど。
今日の私は、ちょっと欲張りみたいだ。
期待しないなんて思いながらも、返事を待ってしまう。
彼は頭をボリボリとかきながら
「あー…うん。そうか…そうだったん、だな」
と、私の言葉の意味を理解したような返事をした。
「そう。中3の時からずっと…言わないでおこうと思ったけど我慢できなかった。」
今日は何故か、素直になれる。
一度言ってしまったら楽になるのだろうか。
もちろん、心臓はドキドキしている。
煩いくらいに。
それよりも今は
彼の言葉を、声を聞き逃したくなくて。
しばらくの沈黙の後、彼はぼそりと言った。
「そうか…そうか…、全然気付かなかった。悪い」
「いや別に悪くないし。言わなかったのは私だから」
そんな風に、お荷物になりたくない。
重いのは嫌いだ。
彼は彼なりに、言葉を選んでいるようだった。
いつもの軽いテンポではなく、ひとつひとつ確認するように話す。
「…そうか、ありがとな。みやのっちの気持ち、すげー嬉しいんだけどさ…」
分かってるよ。
知ってる。
薄々、気付いてた。
彼は言葉を続けた。
「ごめんな、俺…彼女いんだわ。」
だよね。
「うん、知ってたよ。だから、言わなかったんだけどね。つい言っちゃった」
あはは、と軽く流すように言ったけど。
やっぱり。
きっと、あの子だなと思った。
野々村の隣によく似合う、可愛い子。
あんな風になりたかったな、私も。
でも、叶わない。
だけど、もうこれでいい。
これで、いいんだ。
言わずに悶々とするより、ちゃんと相手に分かってもらう
知ってもらう事が大事だなって気付いたから。
「そうか…それにしてもマジで、みやのっちが…なぁ」
彼は少し照れくさそうに、私をみてはにかんだ。
その顔がまた、愛しくて。
でも彼は私のものではなくて。
何となく、ふわふわした足取りでお互いの会話もぎこちないままに
並木道の終わりにたどり着いた。
「あ、私ここから自転車だから」
「ん、そうか。俺もあっちに停めてるから…ここまでだな」
また、二人の間を
暖かい風が通り抜けた。
「じゃ…またね。」
と、私はいつも通りを保とうと笑顔で手を上げた。
彼はそんな私の事を気遣っていたのか
私の頭をポンと軽く撫でるように叩く
「…みやのっち、ありがとな。ほんと…悪いな」
「やだ、謝らないでよ。仕方ない事だからいいよ。」
じゃあね、と彼から離れ、急いで自転車に乗る。
彼に手を振って、その場を後にした。
振り返らずに、家を目指す。
振り返らない。
返れない。
視界が滲む前に、家にたどり着きたい。
まだ、ここでは駄目だ。
外で泣いてなんてやるものか。
大急ぎで帰宅して、自分の部屋に駆け上がる。
幸い、親は留守にしていたようだ。鍵を持っておいてよかった。
ドアを開けるなりカバンを放り投げ、ベッドに飛び込む。
そしてそのままーー声を上げて、泣いた。
「……のっ、野々村あぁ……」
彼の名前を呼んでも、彼には届かない。
この想いも、伝えたけど叶わない恋だった。
彼の隣に、ずっと居たかった。
隣で、笑って居たかった。
バカやってふざけて
それでも、また笑い合える。
そんな二人で居たかった。
卒業しても、違う道を歩んでも
また今までと変わらず
隣にいて他愛無い話をしてくれる
そんな間柄に、なりたかった。
だけど、叶わない。
分かっていたのに。
知ってたはずなのに。
どうして、こんなに悲しいんだろう。
自分でも驚くぐらいに、ショックが大きいようだ。
声をあげて泣いた事なんてないかもしれない。
それでも
恥ずかしいとかそんな事すら考えられないくらいに
泣き叫んだ。
それくらい
好き、だったんだよ。
野々村のことが。
高校生でこんなこと考えるのってバカじゃないの?って思うけど
本当に、彼とずっと一緒にいたいって思うくらい好きだった。
どんなバカな事されても、言われても
全てを許してしまうくらいに、好きだった。
結婚したいって思うくらいに、好きだった。
一緒に、なりたかった。
どのくらい泣いていたのだろうか。
窓から夕日が差し込んできていた。
ふと、優子の言葉を思い出す。
ーーねえ、知ってた?いちばん好きな人とは、一緒になれないんだって。
本当に、そうかもしれないね。
そんな気がした。
もしかして、これが
本当の恋だったのかな。
いちばん、すきなひと
なのかもしれない。
私はあの時、何て返事をしたんだっけ?
思い出せない。
だけどーー
その言葉の意味を知るにはまだ、私には早いのかなと。
そう思うのは確か。
これから先、もっともっとたくさんの人と出会って、恋をして。
野々村より好きな人ができたら、それはーー
私はベッドから起き上がり、鏡を見た。
酷い顔、笑っちゃう。
ほら、まだ笑えるよ。
こんなに悲しい事があったけど、まだ笑う余裕がある。
そう思うだけで少し、冷静になれた。
「……顔、洗お」
階段を下りて顔を洗う。
涙も、洗い流してしまおう。
こうしてーー私の長い片思いはあっけなく破れた。
だけど
ここまで歩んできた事は、無駄じゃなかったと思える。
一人の人をこんなにも好きになれる事なんて、そうそう無いんじゃないかな。
素敵な恋をありがとう、野々村。
私が好きになったのが、アンタでよかったよ。
心からそう思う。
***
翌朝。
いつも通り、学校へ向かう。
並木道を歩くと、後ろからポンッと頭を叩かれる。
「よーみやのっち、おはよ」
いつも通りの、野々村だ。
「…おはよー…ってか朝から人の頭ポンポン叩かないでよねっ!バカになったらどうすんのさっ」
昨日の事が夢だったかのように
私も、いつも通りの反応をする。
「みやのっちは賢いからこれくらいでバカにはなんねーよっ」
「とにかく叩くなっっちゅーの」
そんな会話をしているとやっぱり、後ろから
「おーい何朝からにらみ合ってんだよお前ら」
松田がサラリと参上する。
何も、変わらない。
ただ、それだけ。
でも、それが嬉しい。
今の自分には。
変わりたくない気持ちと、変わりたい気持ち。
過ぎて行く時間と、これから来る未来。
たくさん混ぜ込んで私の毎日が積み重なって
今の自分がいる。
そんな当たり前の事を、すごく素敵だなと思えた今朝に
私は、心から感謝した。
ありがとう。
気付けば暖かい日差しが見えるようになった。
春がすぐそこまで来ている気がする。
この学校へ通うのも、あとわずか。
何日なんだろう…と指折り数えて歩く並木道。
最近は気が抜けてしまったのか、私も誰かさんと同じように
自転車を途中で隠して登下校する日が増えた。
もう見つかってもいいや、というタチの悪い『開き直り』もある。
卒業まで大人しくしてればいいのに、と過去の自分なら思っていただろう。
専門学校の、特待生試験に合格した。
これで、堂々と親にも胸を張って過ごせる。
お金云々とは言わせない。自分の力で進んでみせる。
とは言っても結局、授業料は親が払う事になるので
せめて画材や交通費だけでも…とアルバイトを探す事にした。
私達が通っているこの高校は、アルバイト不可の校則がある。
それでもこの時期は、進路が決まった人はこっそり隠れてバイトなんてやっているものだ。
私もその一人になろうと思った。
とにかく、自分の力で何かしたかったのかもしれない。
後はもう、卒業の日を待つだけ。
そんな毎日だった。
さほど驚く事もなく、日頃の悩みに解決策がある訳でもなく。
そんな毎日を過ごしていたのだけど
急に、タイミングなんてやってくるものだと思った。
学年末テスト最終日。
全ての任務を全うした開放感でいっぱいの私は、かろやかな足取りでひとり並木道を歩いていた。
少し、桜の芽が見えたかな、と視界の脇を流れる枝を見やっていると。
「おっ、みやのっち!」
振り返るともちろん、間違いなく相変わらずなその声の主がいて。
「あー野々村っ、テストお疲れー」
私も相変わらずの態度と返事をする。
「おーよ、今回もバッチリ余裕の出来だな」
その自信たっぷりな態度にイラッとしながらも嬉しい自分も、相変わらずで。
何も変わらないなと、思った。
その瞬間。あたたかい風が二人の間を吹き抜けた。
あ、そうか。
今、かもしれない。
何がそうさせたのか、私には分からない。
だけど。
なんとなく『今だ』と思った。
「羨ましいなぁ全くもうっ……でもさーそんな野々村の事が、好きなんだよね」
自分でも驚くほどにスラスラと言葉が出た。
言って自分で気付いて驚いた。
「え?」
野々村も思わず立ち止まってこちらを見る。
勢いとはいえ、少し不自然な話の流れだっただろうか。
今更ながら不安になる。
だけどもう後には引けない。
恥ずかしいけど、もう一度だけ。
「…だーかーらっ、私は野々村の事が好きなんだってば」
周りがシン、とした。
あ、この無音の瞬間。
懐かしい。
前にもあったね、こういうの。
想いが伝わる瞬間だよ。
今度は私が、それをやったんだ。
野々村はぽかんと口を開けて、面白いように固まっている。
コイツのこんな顔、今まで見た事ない。
「もしもし?…おーい、野々村くん?」
冗談めかして目の前で手を振ってみる。
ハッと我に返った彼は、明らかに困った顔をしている。
そりゃそうだよね、困るよね。
今までの私なら、ここで
「あーもういいよ、気にしないで。言いたかっただけだから!それだけ!」
なんて誤摩化して終わりだった。
だけど。
今日の私は、ちょっと欲張りみたいだ。
期待しないなんて思いながらも、返事を待ってしまう。
彼は頭をボリボリとかきながら
「あー…うん。そうか…そうだったん、だな」
と、私の言葉の意味を理解したような返事をした。
「そう。中3の時からずっと…言わないでおこうと思ったけど我慢できなかった。」
今日は何故か、素直になれる。
一度言ってしまったら楽になるのだろうか。
もちろん、心臓はドキドキしている。
煩いくらいに。
それよりも今は
彼の言葉を、声を聞き逃したくなくて。
しばらくの沈黙の後、彼はぼそりと言った。
「そうか…そうか…、全然気付かなかった。悪い」
「いや別に悪くないし。言わなかったのは私だから」
そんな風に、お荷物になりたくない。
重いのは嫌いだ。
彼は彼なりに、言葉を選んでいるようだった。
いつもの軽いテンポではなく、ひとつひとつ確認するように話す。
「…そうか、ありがとな。みやのっちの気持ち、すげー嬉しいんだけどさ…」
分かってるよ。
知ってる。
薄々、気付いてた。
彼は言葉を続けた。
「ごめんな、俺…彼女いんだわ。」
だよね。
「うん、知ってたよ。だから、言わなかったんだけどね。つい言っちゃった」
あはは、と軽く流すように言ったけど。
やっぱり。
きっと、あの子だなと思った。
野々村の隣によく似合う、可愛い子。
あんな風になりたかったな、私も。
でも、叶わない。
だけど、もうこれでいい。
これで、いいんだ。
言わずに悶々とするより、ちゃんと相手に分かってもらう
知ってもらう事が大事だなって気付いたから。
「そうか…それにしてもマジで、みやのっちが…なぁ」
彼は少し照れくさそうに、私をみてはにかんだ。
その顔がまた、愛しくて。
でも彼は私のものではなくて。
何となく、ふわふわした足取りでお互いの会話もぎこちないままに
並木道の終わりにたどり着いた。
「あ、私ここから自転車だから」
「ん、そうか。俺もあっちに停めてるから…ここまでだな」
また、二人の間を
暖かい風が通り抜けた。
「じゃ…またね。」
と、私はいつも通りを保とうと笑顔で手を上げた。
彼はそんな私の事を気遣っていたのか
私の頭をポンと軽く撫でるように叩く
「…みやのっち、ありがとな。ほんと…悪いな」
「やだ、謝らないでよ。仕方ない事だからいいよ。」
じゃあね、と彼から離れ、急いで自転車に乗る。
彼に手を振って、その場を後にした。
振り返らずに、家を目指す。
振り返らない。
返れない。
視界が滲む前に、家にたどり着きたい。
まだ、ここでは駄目だ。
外で泣いてなんてやるものか。
大急ぎで帰宅して、自分の部屋に駆け上がる。
幸い、親は留守にしていたようだ。鍵を持っておいてよかった。
ドアを開けるなりカバンを放り投げ、ベッドに飛び込む。
そしてそのままーー声を上げて、泣いた。
「……のっ、野々村あぁ……」
彼の名前を呼んでも、彼には届かない。
この想いも、伝えたけど叶わない恋だった。
彼の隣に、ずっと居たかった。
隣で、笑って居たかった。
バカやってふざけて
それでも、また笑い合える。
そんな二人で居たかった。
卒業しても、違う道を歩んでも
また今までと変わらず
隣にいて他愛無い話をしてくれる
そんな間柄に、なりたかった。
だけど、叶わない。
分かっていたのに。
知ってたはずなのに。
どうして、こんなに悲しいんだろう。
自分でも驚くぐらいに、ショックが大きいようだ。
声をあげて泣いた事なんてないかもしれない。
それでも
恥ずかしいとかそんな事すら考えられないくらいに
泣き叫んだ。
それくらい
好き、だったんだよ。
野々村のことが。
高校生でこんなこと考えるのってバカじゃないの?って思うけど
本当に、彼とずっと一緒にいたいって思うくらい好きだった。
どんなバカな事されても、言われても
全てを許してしまうくらいに、好きだった。
結婚したいって思うくらいに、好きだった。
一緒に、なりたかった。
どのくらい泣いていたのだろうか。
窓から夕日が差し込んできていた。
ふと、優子の言葉を思い出す。
ーーねえ、知ってた?いちばん好きな人とは、一緒になれないんだって。
本当に、そうかもしれないね。
そんな気がした。
もしかして、これが
本当の恋だったのかな。
いちばん、すきなひと
なのかもしれない。
私はあの時、何て返事をしたんだっけ?
思い出せない。
だけどーー
その言葉の意味を知るにはまだ、私には早いのかなと。
そう思うのは確か。
これから先、もっともっとたくさんの人と出会って、恋をして。
野々村より好きな人ができたら、それはーー
私はベッドから起き上がり、鏡を見た。
酷い顔、笑っちゃう。
ほら、まだ笑えるよ。
こんなに悲しい事があったけど、まだ笑う余裕がある。
そう思うだけで少し、冷静になれた。
「……顔、洗お」
階段を下りて顔を洗う。
涙も、洗い流してしまおう。
こうしてーー私の長い片思いはあっけなく破れた。
だけど
ここまで歩んできた事は、無駄じゃなかったと思える。
一人の人をこんなにも好きになれる事なんて、そうそう無いんじゃないかな。
素敵な恋をありがとう、野々村。
私が好きになったのが、アンタでよかったよ。
心からそう思う。
***
翌朝。
いつも通り、学校へ向かう。
並木道を歩くと、後ろからポンッと頭を叩かれる。
「よーみやのっち、おはよ」
いつも通りの、野々村だ。
「…おはよー…ってか朝から人の頭ポンポン叩かないでよねっ!バカになったらどうすんのさっ」
昨日の事が夢だったかのように
私も、いつも通りの反応をする。
「みやのっちは賢いからこれくらいでバカにはなんねーよっ」
「とにかく叩くなっっちゅーの」
そんな会話をしているとやっぱり、後ろから
「おーい何朝からにらみ合ってんだよお前ら」
松田がサラリと参上する。
何も、変わらない。
ただ、それだけ。
でも、それが嬉しい。
今の自分には。
変わりたくない気持ちと、変わりたい気持ち。
過ぎて行く時間と、これから来る未来。
たくさん混ぜ込んで私の毎日が積み重なって
今の自分がいる。
そんな当たり前の事を、すごく素敵だなと思えた今朝に
私は、心から感謝した。
ありがとう。