君の笑顔がずっと好き
優しい嘘
その日は、夢を見た。
「ゆいくん!!」
君の名前を呼ぶ、幼い私。
「なあに。はる」
夢の中の君は幼くて、可愛くて、私の大好きな君。
「あのね、私ね───
ゆいくんの笑った顔、大好き!!」
「……っ…。覚えてる…。……夢、じゃなくて……」
起きると私は泣いていた。
「ゆいくんの笑った顔、大好き!!」
そう言った私に、あの時の結翔は──
「じゃあ、はるが泣いてたら、笑顔で、大丈夫。って言うね。
そしたら、はるも笑ってね。はるの笑顔大好きだから」