セーラー服と恋模様。
「声なんか掛けないよ。来るとも思わなかったし。……凛太、前はサボってたし」

「前回はサボったんじゃなくて忘れてただけだよ。
 お前というやつは、つめってーなぁ~。はー、ストーブめっちゃあったか」

さっそくストーブに手をかざして暖を取ってるけど…お前って言わないで。

見てるだけでめまぐるしくて、自分の気分のまま生きてて、男の子って苦手だな…。


「あれ。俺ら以外誰もいねえんだな」

「そうだね。まだ給食片づけてるクラスが多いのかなぁ…」


凛太は隣の丸椅子にどさっと腰をおろして、私をじいーっと見た。

黒髪で、切れ長で。背は、真ん中よりちょっと後ろの凛太。

そして、ちょっと鋭い目をしている。
だから怖いって思うのかな。
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