カリスマ副社長はフィアンセを溺愛する
「賢?」

「はい、同期の飲み会の誘いです。」

「営業の反応は?」

「あー、凄いみたいです。」


恵さんと仕事をしながら会話をするが、隣の恵さんは資料作成に忙しそうだ。

恵さんの下で働くようになって5ヶ月。

早く追いつきたいと思うが、副社長が頼るのはいつも恵さんだ。

私は必要なの?

疑問も湧いてくる。


「ん?雨宮さん、どうかした?」

「えっ?」


どうやら恵さんを見つめたまま、ボーっとしていたようだ。

慌てて顔と手を同時に振り否定する。


「何でもないです。何か手伝える事とかありますか?」

「あー、うん、ならスケジュールの確認をお願い。明日、営業部長と会議あるから『予定通りで大丈夫なのか』確認して貰える?」

「はい。」

「あー、やっぱりいい。営業はマズイか。」

「えっ?」

「ちょっと待ってて。武内、営業に用はない?」

「あー、わかった。」


何やら武内さんと会話を始めた。

結局、武内さんと一緒に営業部へ向かった。
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