カリスマ副社長はフィアンセを溺愛する
父と歩いてきたバージンロードを慈英と一緒に戻っていく。

全開にされた扉の先には多くの人が私達の方を見ていた。

二人で扉の外に出れば祝福の声が響いた。


「おめでとう!」

「おめでとう!」

「Congratulations !」


慈英と目を合わせて、満面の笑みを浮かべた。

その中を腕を組んで歩いていく。

フラワーシャワーが舞い散る中、祝福の声だけが聞こてくる。

最高の幸せを感じた。


「慈英、嬉しいね。」

「ああ、幸せにしてやるから。」

「私も幸せにするよ。」


祝福の声が響く中、私と慈英も幸せな会話をしていた。

最高の一日だ。

招待客の間を歩いていく。


「兄貴、心菜、おめでとう!」

「兄さん、心菜ちゃん、おめでとう!」


賢と恵さんの声が耳に届いて視線を向けた。

恵さんの隣には婚約者の武内さんが立っていた。

この日の為に帰国してくれたのだ。

それは口実で、恵さんと会う目的もあるのだろうけど。


3人に手を振り返した。
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