カリスマ副社長はフィアンセを溺愛する
「俺と心菜って、時間とか休みとか合わないから一緒にいる時間が少ないだろ。」

「まあ。」

「俺はもっと一緒にいたいワケ。」

「うん。」

「平日は俺も仕事で遅いし、休日は心菜がバイトだろ。」

「うん。」

「だから一緒に住まないかって提案してる。」


確かに慈英の言い分も分かる。

でも同棲となると難しい問題だ。


「まだ学生だし、親にも色々と払って貰ってる立場だから一人では決められないよ。」

「俺と住めば、家賃とか生活費も減るだろ。親の負担も減ると思わないか?」

「いやいや、でも同棲だよね?」

「まあ同棲かな。」

「親に言えないよ。」


親に何て説明するの?

同棲なんて言えない。

それに部屋にある荷物とかどうするの?

万が一、同棲が解消されたら必要になるだろうし、やっぱり無理だ。


「無理。」

「負担とか減るだろ?」

「いや、でも同棲はちょっと。」

「何で?」


中々折れてくれない慈英は同棲も経験済みなんだろうか。
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