カリスマ副社長はフィアンセを溺愛する
入社して知らない環境に不安もあったが、仲良くできる同期と出逢えた事で研修は楽しく過ごせていた。

ランチも一人ぼっちではない。

飲みに行く機会も増えそうな予感はしている。

それも人見知りしない賢のお陰かもしれない。


「ねぇ、本当に岬くんと雨宮さんの関係って?」


6人でランチを食べていれば、どうしても気になるらしい結衣が聞いてくる。

私と賢以外の同期も興味津々の様子だ。


「秘密の知り合いって?」

「やっぱりカレカノか?」

「なら、雨宮さんは遊ばれそうなタイプだな。」


同期が私と賢の話題で盛り上がる。

匠海と悠輝なんて面白そうに茶化してくる。


「俺が遊び人みたいに言うな。」

「雨宮さん、騙されそうなタイプに見えるだろ。大人しそうな感じで、従順そうなイメージだから。」


そんなイメージなんだ。

確かに、入社に合わせて髪は茶色から黒く染めた。

髪もきっちりとしたくて結んで出社するようにしている。

真面目な印象は植えつけられるだろうけど。
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