カリスマ副社長はフィアンセを溺愛する
いつもとは違う連休2日目。

昨日は同期と出掛けて、今日は慈英と休日を外で過ごしている事だ。


「心菜、これ食べる?」

「うん。」


普段食べられないと食べたくなる。


「ほら、心菜。」

「ありがとう。」


慈英から受け取って、口に頬張る。


「SAに寄ると買いたくなるな。」

「うん、食べたくなる。」


私と慈英は2人でSAに並ぶ食べ物を買って、少し肌寒い季節だが外で食べているのだ。

どれも美味しそうだ。


「俺にも一口。心菜、これ。」


慈英の食べ掛けと交換する。

お互いに口に頬張れば、どっちも美味しい。


「慈英、美味しい。」

「だろ。心菜のも美味い。」


連休中だから滅茶苦茶混んでる。

それでも慈英は文句も言わず、私の実家に向かって運転してくれている。

久しぶりの帰省に、親も楽しみにしてくれているのを知っている。


「やっぱり連休は凄いね。」

「そうだな。去年まではバイト三昧で俺は寂しかったから、今年は嬉しいけど。」


慈英は本当に嬉しそうだ。

確かにバイト三昧の日々だった事を思い出した。
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