再会は突然に
『うん、ありがとうね』
『いいえ、何かあったら今日みたいに電話してきて。出なかったらラインでもいいから』
『何かあったらよろしくね』


そう言うと、ゆかりは元気な声で『もちろんよ!』と言ってくれた。

本当に私は頼もしい友達を持てて幸せだなぁ・・・恵梨にしろ、ゆかりにしろ。
いつも頼ってばっかりだから、いつか何かしらの形で恩返しが出来たらいいんだけど。
悲しいけど、私でも出来ることって限られてるしな・・・。

そう思いながら、ゆかりの話す近況や高校時代の懐かしい話に耳を傾ける。

まだ独身生活を謳歌すると豪語するゆかりだが、最近職場で気になる人が出来たみたいで途中からは女子高生みたいな、初々しい恋バナとなった。
例えば彼と目が合った、とか彼と業務連絡だけど話すことが出来た、とか。

それはそれは盛り上がって、気付けば1時間以上電話していたのだった。
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