再会は突然に
『あ!そういえば昨日あゆちゃん大丈夫だった?』


あゆちゃんといえば、お手洗いに行ったきり姿を見ていなかった。
恵梨が介抱してくれたはずだし、特に恵梨から報告がないから大丈夫だろうとは思うけど心配だ。


『フラフラやったけど一人で帰ってったわ』
『無事家に着いたのかな?』
『ついさっき、起きたらベッドでしたってライン来てた』


状況としては私と一緒、なのかな?
まぁ私の場合、一切記憶ないですけど。

その後は少し世間話をして、詳しいことはまたラインするということで通話は終了した。

電話が終わってから、ふぅと一息をつく。
まさか、大希が送ってくれたなんて聞くと思ってなかったから、休日の朝からどっと疲れた。
しかも一切記憶がないから余計に。

せめて、昨日何も変なこと言ってなかったら、変なことしていなかったらいいんだけどな・・・。


「とりあえず、大希のハンカチ何かに入れないと。流石に裸で渡すのはダメだし・・・」


ハンカチを入れる、しかも大希に渡す袋を探すのに悪戦苦闘した。
これじゃ変かな、あれはイマイチだったな、などと考えていると、気づけば30分ほど経っていた。
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