再会は突然に
「私が勝手に待ってただけだから気にしないで!」
食事に行けるのは非常に嬉しいけど、奢ってもらうのは申し訳ない!とは言えず、これだけしか言えなかった
目の前の大希は、どう考えても冷静じゃない私と違って、なんともない顔でこちらを見ている。
わ、私なんかしたかな・・・それともなんか付いてるとか?
「あの・・・」
何も言わない大希に不安になって声をかけようとした。
しかし、伸びてきた大きな手が私の頬に触れてそれどころじゃなかった。
思わず悲鳴のような声が出た。
「ひゃ!」
「やっぱり、冷たい。ここでどれぐらい待った?」
「20分ぐらい?」
そう言うと、大希は小さくため息をついて私の頬から手を離した。
そのままその手は私の手を握って、大希は何も言わず歩き出してしまった。
というか手!ナチュラルに握られてますけど、一体どういうこと!?
「ちょ、大希!?」
「好き嫌い変わってない?」
「へ、変わってないけど、ってどこ行くの!?」
「あぁなら良かった、その調子でいいからついてきて」
私の質問は華麗にスルーですか!?しかもついてきてって言うけど、引っ張られている形だからついていくしかないんだけど!!
そう言いたかったが、握られる手がなんともいえないぐらい優しくて、嬉しくて。
自然とにやける顔を取り繕うのに必死で、何も言えず大希に連れていかれるままとなった。
食事に行けるのは非常に嬉しいけど、奢ってもらうのは申し訳ない!とは言えず、これだけしか言えなかった
目の前の大希は、どう考えても冷静じゃない私と違って、なんともない顔でこちらを見ている。
わ、私なんかしたかな・・・それともなんか付いてるとか?
「あの・・・」
何も言わない大希に不安になって声をかけようとした。
しかし、伸びてきた大きな手が私の頬に触れてそれどころじゃなかった。
思わず悲鳴のような声が出た。
「ひゃ!」
「やっぱり、冷たい。ここでどれぐらい待った?」
「20分ぐらい?」
そう言うと、大希は小さくため息をついて私の頬から手を離した。
そのままその手は私の手を握って、大希は何も言わず歩き出してしまった。
というか手!ナチュラルに握られてますけど、一体どういうこと!?
「ちょ、大希!?」
「好き嫌い変わってない?」
「へ、変わってないけど、ってどこ行くの!?」
「あぁなら良かった、その調子でいいからついてきて」
私の質問は華麗にスルーですか!?しかもついてきてって言うけど、引っ張られている形だからついていくしかないんだけど!!
そう言いたかったが、握られる手がなんともいえないぐらい優しくて、嬉しくて。
自然とにやける顔を取り繕うのに必死で、何も言えず大希に連れていかれるままとなった。