再会は突然に
確かにメニューを見ると、パスタやドリア、オムライスなど洋食が多いが、どれも和風にアレンジされているのが分かる。
きのこたっぷり、とか醤油仕立て、和風おろし、といった単語が並んでいてすごく美味しそう。

値段も２０００円のものから４、５０００円のもので幅広い。
やっぱり具材によって値段は大きく変わるんだね・・・。

お店に入る前に、値段とか気にしないで食べたいものを選んでとは言われているが、あまり奢ってもらうことのない私はただ申し訳なく感じてしまう。



「何がいい？」
「えっと、どれも美味しそうだから迷うね」


料理を何にしようか迷っていたのと、プラス値段も気にしてしまいなかなか選べなかった。

うぅ何やってるんだ私は。
早く決めなきゃ・・・というか落ち着け私！


「ごめんね、すぐ選ぶから」


そう言うと、大希は銀縁の眼鏡から変わらない目つきで「ゆっくりでいいよ、眺めてるのも楽しいし」と言った。
< 45 / 112 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop