再会は突然に
「企画の武野さんが告白したって話」
「知ってる!確かふられたんだっけ?」
告白というワードに反応しつつ、ふられたことに内心ホッとしてしまう。
大希は昔から告白されることはあったし、こういう話は聞き慣れてる。それでもいちいち反応してホッとする自分が変わらずいることに、昔も今も大希のことが好きなんだなと改めて思う。
「うん、古賀さんイギリスに大事な人がいるからって断ったんだって」
ふーん、で聞き流せるレベルではなかった。
イギリスに大事な人がいる・・・?
「え、そうなの!?古賀さん恋人がいたんだね~残念」
「女も放っとかないよねー」
女性たちの話はどんどん違う方向に変わっていくが、私の頭の中には「イギリスの大事な人」が離れない。
私のただの勘違いだった、自惚れていただけと思うには十分だった。
そりゃ10年も経っているのだ、大希にも新しい人が出来ているのは当然。
それを私が素直に解釈して、幸せな勘違いをしていたのだ。
でも免疫ゼロの私に家まで送ったり食事に誘ったり、最後には抱きしめたりなんて勘違いしてしまう。
もしかして、なんて希望すら持ってしまう。
大希にしたらちょっとした遊びだったんだろうか。
「知ってる!確かふられたんだっけ?」
告白というワードに反応しつつ、ふられたことに内心ホッとしてしまう。
大希は昔から告白されることはあったし、こういう話は聞き慣れてる。それでもいちいち反応してホッとする自分が変わらずいることに、昔も今も大希のことが好きなんだなと改めて思う。
「うん、古賀さんイギリスに大事な人がいるからって断ったんだって」
ふーん、で聞き流せるレベルではなかった。
イギリスに大事な人がいる・・・?
「え、そうなの!?古賀さん恋人がいたんだね~残念」
「女も放っとかないよねー」
女性たちの話はどんどん違う方向に変わっていくが、私の頭の中には「イギリスの大事な人」が離れない。
私のただの勘違いだった、自惚れていただけと思うには十分だった。
そりゃ10年も経っているのだ、大希にも新しい人が出来ているのは当然。
それを私が素直に解釈して、幸せな勘違いをしていたのだ。
でも免疫ゼロの私に家まで送ったり食事に誘ったり、最後には抱きしめたりなんて勘違いしてしまう。
もしかして、なんて希望すら持ってしまう。
大希にしたらちょっとした遊びだったんだろうか。