再会は突然に
一方的に連絡が取れなくなったわけではなく、お互い徐々に連絡を取らなくなったはずだ。
それに会うことも、何も大希が日本に戻ってくるだけじゃない。私がイギリスに行くことだって出来たはずだ。
そうしなかったのは、心のどこかで遠距離恋愛に疲れた自分がいたから。
そう出来なかったのは、心のどこかで大希に甘えていた自分がいたから。
「大希は慣れない土地で頑張ってるのに、私甘えてばっかりで、遠距離を甘く見てて、連絡が取りにくくなった時にイギリスまで会いにいく勇気さえなくて・・・」
さっきまで抑えていた涙が膝の上で握りしめていた手にポトポト落ちた。
言えば言うほど、10年前の後悔の言葉ばかり出てくる。
その言葉を止めたのは大希。
「それは俺も同じ。思い出せば思い出すほど後悔ばかりだ。だからこそ、風香を見つけた時もう一度抱きしめたいと思ったし、もう二度と離したくないと思った」
率直で真っすぐな言葉に、体中が熱くなった。
きっと顔は茹蛸のように真っ赤になっているに違いない。
その変化を大希が見逃すはずがなかった。撫でられていた大希の手が離れ顔を上げると、「やっぱり」と大希が言った。
「な、何が?」
「顔真っ赤」
それに会うことも、何も大希が日本に戻ってくるだけじゃない。私がイギリスに行くことだって出来たはずだ。
そうしなかったのは、心のどこかで遠距離恋愛に疲れた自分がいたから。
そう出来なかったのは、心のどこかで大希に甘えていた自分がいたから。
「大希は慣れない土地で頑張ってるのに、私甘えてばっかりで、遠距離を甘く見てて、連絡が取りにくくなった時にイギリスまで会いにいく勇気さえなくて・・・」
さっきまで抑えていた涙が膝の上で握りしめていた手にポトポト落ちた。
言えば言うほど、10年前の後悔の言葉ばかり出てくる。
その言葉を止めたのは大希。
「それは俺も同じ。思い出せば思い出すほど後悔ばかりだ。だからこそ、風香を見つけた時もう一度抱きしめたいと思ったし、もう二度と離したくないと思った」
率直で真っすぐな言葉に、体中が熱くなった。
きっと顔は茹蛸のように真っ赤になっているに違いない。
その変化を大希が見逃すはずがなかった。撫でられていた大希の手が離れ顔を上げると、「やっぱり」と大希が言った。
「な、何が?」
「顔真っ赤」