再会は突然に
「そう、なんだ、しばらくバタバタするね」
「まぁ自分から立候補したから仕方ないけど、連絡は絶対する」
「ちょっと待って、立候補したって言った?」
てっきり会社の辞令だと思っていた私は、まさかの立候補発言に聞き返してしまった。
「うん言った。風香が酔った飲み会の次の日に知らせがあってすぐに立候補した」
「日本に戻りたくなったの?」
すぐに返事するなんて急に考えて出来るようなことではない。まして働く環境がガラリと変わるのだから、きっと前々から考えていたに違いない。
そう思いながら問うと、大希は先ほどと変わらない読めない表情で「うん、風香を二度と離したくなかったから」とサラリと言った。
「・・・へ?」
「あぁ聞こえなかった?もう一度言おうか?」
「い、いや大丈夫ですちゃんと聞こえてますから!!」
絶対聞こえてるの分かってるくせに!
そもそもこの人は、何であんな恥ずかしいセリフをサラリと涼しい顔で言えるのよ。
昔からそうだけど、どれだけ感情を顔に出さないのが上手いんだ・・・。
顔に集まる熱をなんとか抑えようと、手でパタパタと仰いでいると、大希がおもむろに自分のカバンを開けてごそごそと何かを探していた。
「まぁ自分から立候補したから仕方ないけど、連絡は絶対する」
「ちょっと待って、立候補したって言った?」
てっきり会社の辞令だと思っていた私は、まさかの立候補発言に聞き返してしまった。
「うん言った。風香が酔った飲み会の次の日に知らせがあってすぐに立候補した」
「日本に戻りたくなったの?」
すぐに返事するなんて急に考えて出来るようなことではない。まして働く環境がガラリと変わるのだから、きっと前々から考えていたに違いない。
そう思いながら問うと、大希は先ほどと変わらない読めない表情で「うん、風香を二度と離したくなかったから」とサラリと言った。
「・・・へ?」
「あぁ聞こえなかった?もう一度言おうか?」
「い、いや大丈夫ですちゃんと聞こえてますから!!」
絶対聞こえてるの分かってるくせに!
そもそもこの人は、何であんな恥ずかしいセリフをサラリと涼しい顔で言えるのよ。
昔からそうだけど、どれだけ感情を顔に出さないのが上手いんだ・・・。
顔に集まる熱をなんとか抑えようと、手でパタパタと仰いでいると、大希がおもむろに自分のカバンを開けてごそごそと何かを探していた。