再会は突然に
『でも大希、高校の時もそうだったけど全然読めないよ?』
『だから、隠れ独占欲なんじゃない』


う、うーん、そういうものなのかな?

頭の中でハテナマークを浮かべつつ、高校の頃の淡い記憶を思い返していると、『あ、ごめん風香!仕事の途中だったの、また後で連絡する!』と言って嵐のように切られた。


「え、仕事中だったの?」


思わず出た独り言。
いやだって、まさか仕事中に電話かけて来るとは思わない。しかも急用とかでもなく凄い私事で。

まぁでも友人から結婚する予定だって言われたら、電話してすぐにでも問い詰めたくなる気持ちは分からないわけじゃないけどね?


「まぁゆかりなりに心配してくれてたのよね、うんそういうことにしとこっと」


そう思いながら、さて大希から連絡は来てないかななんて考えながらチェックするも連絡はなし。
まぁ今日のお昼ぐらいに出発って言ってたし、まだ飛行機の中だよね・・・なんならお休み中かもしれないし。

超がつくほど遠距離だし仕方ないことだとは思うけど、寂しいものは寂しい。

でもこれも数ヶ月の我慢。我慢すれば大希と一緒に過ごせるんだから、落ち込まないようにしなきゃ。
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