再会は突然に
「どんだけいい女になるか楽しみやな」
「それ絶対純粋な気持ちで楽しみとか思ってないでしょ!」


綺麗な笑顔の恵梨なんて裏ありまくりだ!



「数ヵ月後がめっちゃ楽しみやわぁ」
「もう!からかわないでよ!」


からかってへんわと笑う恵梨に、少し拗ねながら、意地悪なところにふと大希のことを重ねてしまった。
大希も綺麗な笑顔で意地悪なこと言うんだから。

まぁそんなところも惚れた弱みか嫌いになんて到底出来ない。
それは恵梨にも当てはまることで、意地悪にからかわれても許すし結局は頼ってしまう。

それを向こうも分かっていてやっているから、私は完全に相手の手のひらでコロコロを遊ばれている状態だ。
私が相手を手のひらで・・・などと一生無理だろうなと思う。

密かな願望として、心のうちに控えておこう。

そう決めた私は、止まっていた手を動かし目の前の昼食をいただくことにした。
ただし時間が迫っており、いつも通り恵梨に置いていくぞと軽く脅されながらスピードアップして慌ただしい昼休憩を終えるであった。
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