溺愛王子様のつくり方
「なんでだろう……やっと見つけたと思ったのに」
「うん」
あたしを抱きしめている手は、ポンポンと背中をさすってくれる。
「こんなに辛いこともうないと思ってた」
あたしの人生は辛いことの連続だったから。
親戚の家にいたころの苦しみよりうえにくるものなんてないと思っていた。
「わかったから、もう喋るな。泣きたいだけ泣けばいいから」
燿くんの言葉に次から次へとボロボロと涙が落ちて止まらない。
「燿くんはいつもあたしの味方だね」
「バカ、当たり前だろ。俺を誰だと思ってるんだよ」
ドヤ顔で言う、燿くんにぷっと吹き出してしまう。
「やっと笑った。お前は笑ってるのが一番なんだから。泣くな」
「うん」
「でも、溜め込むなよ。お前は溜め込む癖があるから。どうしようもなくなる前に俺の前で泣け」
燿くんはいつだってこうだ。
ずっとあたしを見守ってくれている。
「うん」
あたしを抱きしめている手は、ポンポンと背中をさすってくれる。
「こんなに辛いこともうないと思ってた」
あたしの人生は辛いことの連続だったから。
親戚の家にいたころの苦しみよりうえにくるものなんてないと思っていた。
「わかったから、もう喋るな。泣きたいだけ泣けばいいから」
燿くんの言葉に次から次へとボロボロと涙が落ちて止まらない。
「燿くんはいつもあたしの味方だね」
「バカ、当たり前だろ。俺を誰だと思ってるんだよ」
ドヤ顔で言う、燿くんにぷっと吹き出してしまう。
「やっと笑った。お前は笑ってるのが一番なんだから。泣くな」
「うん」
「でも、溜め込むなよ。お前は溜め込む癖があるから。どうしようもなくなる前に俺の前で泣け」
燿くんはいつだってこうだ。
ずっとあたしを見守ってくれている。