溺愛王子様のつくり方
「昔からお前は俺のだからな」



そのまま、ソファーへとあたしを仰向けに置く。



「ちょ、学くん?」


「なに?もういいだろ?どんだけ待ったと思ってんだよ」


「え!?え!?」



こんな急展開にあたしの頭はパニック寸前。



「なんだよ、文句あんのかよ」



不機嫌そうな声が上から降ってくる。



「だって、あんだけ魅力ないとか手出さないとか……」


「バカかよ。お前。好きな女に手出したくないやつとかいんの?いたら握手しに行くわ」



フッと鼻で笑って、あたしのことを見下ろす。




「だ、だって……いつも冗談とか寸止めだったじゃん」



こっちは、なんども受け入れても構わないって思ってたのに。
そんな決意も知らないで、いつま寸止め。
こっちは、結婚してるのに手も出されないとか魅力なさすぎだろってしょんぼりしてたのに。



「手、出したら気持ち止めらんねぇだろ」



ふと、少し甘い声が聞こえてきて学くんを見つめ返す。

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