溺愛王子様のつくり方
密会は医務室で?
「ちょっと遅れちゃった……誰もいないか」
お昼を外に食べにいっていたあたしは、始業時間より5分くらい遅くなってしまった。
昼休みにも誰も来ていなかったことにほっとする。
誰か具合が悪くなったりしたときは、医務室に備え付けの電話からあたしの携帯にかかってくることになっている。
滅多に呼び出されることはないんだけど、たまにあるんだ。
そのためにあまり離れたところには行かないようにしている。
「よし、資料作るか」
あたしの仕事は、具合が悪くなった社員の対応はもちろんだが、いろいろな部署から頼まれている書類の整理などもある。
本当は、保険医としての仕事だけでいいのだがそれだけだとどうしても暇な時間が出てきてしまうのであたしから社長にお願いをした。
学くんは〝真面目すきじゃね?〟なんて笑ってたけど。
給料をもらう身分として、暇な時間はあまり欲しくない。
「あ、保険医さん帰ってきてたんだ」
シャーッのカーテンがあいた音がしたと思ったら、女性の声。
お昼を外に食べにいっていたあたしは、始業時間より5分くらい遅くなってしまった。
昼休みにも誰も来ていなかったことにほっとする。
誰か具合が悪くなったりしたときは、医務室に備え付けの電話からあたしの携帯にかかってくることになっている。
滅多に呼び出されることはないんだけど、たまにあるんだ。
そのためにあまり離れたところには行かないようにしている。
「よし、資料作るか」
あたしの仕事は、具合が悪くなった社員の対応はもちろんだが、いろいろな部署から頼まれている書類の整理などもある。
本当は、保険医としての仕事だけでいいのだがそれだけだとどうしても暇な時間が出てきてしまうのであたしから社長にお願いをした。
学くんは〝真面目すきじゃね?〟なんて笑ってたけど。
給料をもらう身分として、暇な時間はあまり欲しくない。
「あ、保険医さん帰ってきてたんだ」
シャーッのカーテンがあいた音がしたと思ったら、女性の声。