溺愛王子様のつくり方
──この度、我が息子である、学が結婚する運びとなりましたのでここで紹介させていただきます。
社長のそんな声が響くなか、あたしと学くんは壇上へと上がっていく。
学くんの腕を組みながら。
「お前、転ぶなよ」
コソッと歩きながら耳打ちされる。
「やめてよ、たださえ緊張でいっぱいなんだから」
「ふっ、見ろよ。すげぇ人数がお前のことを見てるよ」
学くんの言葉に壇上の前を見れば、見渡す限り人・人・人
「気づかないようにしてたのに」
会場に入った段階からわかってた。
大企業である、MMマネジメントには取引先が多数ある。
そして、令息である学くんの結婚。
報道陣もたくさんいて、壇上のあたし達に向かって無数のフラッシュをたいている。
「うっ……」
極度の緊張でどうにかなってしまいそうだ。
「大丈夫だから」
よろけそうになっているあたしの肩を抱いて、支えてくれる。
社長のそんな声が響くなか、あたしと学くんは壇上へと上がっていく。
学くんの腕を組みながら。
「お前、転ぶなよ」
コソッと歩きながら耳打ちされる。
「やめてよ、たださえ緊張でいっぱいなんだから」
「ふっ、見ろよ。すげぇ人数がお前のことを見てるよ」
学くんの言葉に壇上の前を見れば、見渡す限り人・人・人
「気づかないようにしてたのに」
会場に入った段階からわかってた。
大企業である、MMマネジメントには取引先が多数ある。
そして、令息である学くんの結婚。
報道陣もたくさんいて、壇上のあたし達に向かって無数のフラッシュをたいている。
「うっ……」
極度の緊張でどうにかなってしまいそうだ。
「大丈夫だから」
よろけそうになっているあたしの肩を抱いて、支えてくれる。