溺愛王子様のつくり方
葉菜さんと付き合ってた頃からここに住んでいるのはわかっていた。
だから、以前から葉菜さんがここに来ていたのは当然。
それでも、嫌だと思ってしまうのはどうしても欲張りになってしまうから。
あたしに気持ちも向けられてないくせに、何言ってんだって話だけど。
欲張りになる前に学くんに好きになってもらうのが先なのに。
でも、何もかも順序のおかしいこの恋愛だから。
何もかも先とか後とかどうでもいい。
葉菜さんだって、たまたまあたしの前に付き合っていただけだ。
「あなた、結婚している事実とか言ったわね?」
「そうですけど?」
「結婚してなかったらどうするの?」
「はい?」
この人は何か夢でも見てるのだろうか。
結婚したという事実を認められないのか?
「ふふ、妄想とかで言ってるわけじゃないわよ?」
あたしの考えをすべて読み取るような雰囲気で。
あたしに1歩ずつ近づいてくる。
「葉菜さん?」
だから、以前から葉菜さんがここに来ていたのは当然。
それでも、嫌だと思ってしまうのはどうしても欲張りになってしまうから。
あたしに気持ちも向けられてないくせに、何言ってんだって話だけど。
欲張りになる前に学くんに好きになってもらうのが先なのに。
でも、何もかも順序のおかしいこの恋愛だから。
何もかも先とか後とかどうでもいい。
葉菜さんだって、たまたまあたしの前に付き合っていただけだ。
「あなた、結婚している事実とか言ったわね?」
「そうですけど?」
「結婚してなかったらどうするの?」
「はい?」
この人は何か夢でも見てるのだろうか。
結婚したという事実を認められないのか?
「ふふ、妄想とかで言ってるわけじゃないわよ?」
あたしの考えをすべて読み取るような雰囲気で。
あたしに1歩ずつ近づいてくる。
「葉菜さん?」