溺愛王子様のつくり方
でも、元々医務室がなかったなんて知らなかった。
現にあたしが働く部屋にはきちんと医務室と札がかかってるし、ベッドや応急処置道具などは揃っている。
だから、あたしの前に働いてた人が辞めることになって募集があったもんだと思った。
「でも、たしかに前の人の痕跡はひとつもなかったなぁー」
ふと、そんなことを思いながら社長に電話を出来たことに安堵してその場に座り込む。
「ここにいられない……」
学くんがあたしと本当には結婚していなかった以上、あたしにはここにいる理由がない。
早く離れないと、あたしは学くんのことをやめられない。
どうしたって好きな気持ちが消えないんだから。
それなら1度離れてみるしかない。
無責任かもしれない。
それでも、あたしがいまここにいる理由はない。
そして、ここにいると心が死んでしまいそうだ。
学くんを好きな気持ちと学くんを疑う気持ちに左右されて。
どうにかなってしまいそうだ。
現にあたしが働く部屋にはきちんと医務室と札がかかってるし、ベッドや応急処置道具などは揃っている。
だから、あたしの前に働いてた人が辞めることになって募集があったもんだと思った。
「でも、たしかに前の人の痕跡はひとつもなかったなぁー」
ふと、そんなことを思いながら社長に電話を出来たことに安堵してその場に座り込む。
「ここにいられない……」
学くんがあたしと本当には結婚していなかった以上、あたしにはここにいる理由がない。
早く離れないと、あたしは学くんのことをやめられない。
どうしたって好きな気持ちが消えないんだから。
それなら1度離れてみるしかない。
無責任かもしれない。
それでも、あたしがいまここにいる理由はない。
そして、ここにいると心が死んでしまいそうだ。
学くんを好きな気持ちと学くんを疑う気持ちに左右されて。
どうにかなってしまいそうだ。