溺愛王子様のつくり方
離れる決意
「すみません、よろしくお願いします」
ひとつ見つけたシェアハウス。
そこの人にぺこりと頭を下がる。
燿くんは、うちに来るといいと言ってくれたけど。
さすがにそんなことをするわけにもいかず。
昨日1日は、昔住んでいた施設にお世話になった。
家に帰ってきていないあたしに気づいたのか、学くんから着信が鳴り止まなかった。
だから、スマホの電源を切って。
学くんが仕事に行ってる間に荷物を取りに行って、手紙を置いてきた。
この先、会うなんて無理だから。
指輪と一緒に。
急に寂しくなった薬指。
でも、昨日まであった指輪はなんの意味もなかった。
〝これ以上一緒にはいれません。ごめんなさい〟
と書いて置いてきた手紙に、学くんは何を思ったかな。
あれだけ俺のものと言ったのにと激昴してるかもしれない。
でも、結婚してないんだからあたしは誰のものでもない。
まだあたしは独り身なのだから。
あたしの自由にさせてもらっても罰は当たらないはずだ。
ひとつ見つけたシェアハウス。
そこの人にぺこりと頭を下がる。
燿くんは、うちに来るといいと言ってくれたけど。
さすがにそんなことをするわけにもいかず。
昨日1日は、昔住んでいた施設にお世話になった。
家に帰ってきていないあたしに気づいたのか、学くんから着信が鳴り止まなかった。
だから、スマホの電源を切って。
学くんが仕事に行ってる間に荷物を取りに行って、手紙を置いてきた。
この先、会うなんて無理だから。
指輪と一緒に。
急に寂しくなった薬指。
でも、昨日まであった指輪はなんの意味もなかった。
〝これ以上一緒にはいれません。ごめんなさい〟
と書いて置いてきた手紙に、学くんは何を思ったかな。
あれだけ俺のものと言ったのにと激昴してるかもしれない。
でも、結婚してないんだからあたしは誰のものでもない。
まだあたしは独り身なのだから。
あたしの自由にさせてもらっても罰は当たらないはずだ。