次期社長の溺愛が凄すぎます!
「真っ赤なバラを一輪。やりますね~。主任。一輪ですよ、一輪」
三島さんがニヤニヤ近づいてきて、私が睨み付けていたバラを見る。
「本数で何かあるの?」
「そうですねー。赤いバラを一輪は、一目惚れとか、あなたしかいないとか、だったと思います」
「へぇ~」
そういえば、一目惚れとか、そんな世迷い言をほざいていたよね。
考えながら、含み笑いしている三島さんを見てしまって後悔した。
彼女の後ろには、同じようなニヤニヤ笑顔の部下たち。そして、戸惑い顔の課長と部長。
「な、何ですかっ!」
「いやぁ。それ、あれですよね。本社の部長さんからのプレゼントですよね~?」
「その言い方、どっかの中年親父みたい」
「大丈夫です、まだ寒いギャグ飛ばしてませんから。ところで、そのバラの送り主は、あのイケメン部長さん、で・す・よ・ね?」
にじり寄ってきた彼女にコクコク頷くと、何故か彼女はパラパラと手帳をめくりだす。
「藤宮圭一。経営戦略本部部長。藤宮グループ社長の一人息子。誕生日がきたら32歳。仕事中は真面目、冷静、感情がない。最近は少し笑うようになって、部の人間に引かれているそうですが、その方に間違いありませんね」
「ちょっと待って、三島さん。なんであなたが本社の部長の情報をそんなに知っているの」
「本社総務の鶴川女史がリークしてくださいました」
……研修担当だった鶴川さんを思い出し、頭を抱えた。
何をやってるんだ、あの人は。
三島さんがニヤニヤ近づいてきて、私が睨み付けていたバラを見る。
「本数で何かあるの?」
「そうですねー。赤いバラを一輪は、一目惚れとか、あなたしかいないとか、だったと思います」
「へぇ~」
そういえば、一目惚れとか、そんな世迷い言をほざいていたよね。
考えながら、含み笑いしている三島さんを見てしまって後悔した。
彼女の後ろには、同じようなニヤニヤ笑顔の部下たち。そして、戸惑い顔の課長と部長。
「な、何ですかっ!」
「いやぁ。それ、あれですよね。本社の部長さんからのプレゼントですよね~?」
「その言い方、どっかの中年親父みたい」
「大丈夫です、まだ寒いギャグ飛ばしてませんから。ところで、そのバラの送り主は、あのイケメン部長さん、で・す・よ・ね?」
にじり寄ってきた彼女にコクコク頷くと、何故か彼女はパラパラと手帳をめくりだす。
「藤宮圭一。経営戦略本部部長。藤宮グループ社長の一人息子。誕生日がきたら32歳。仕事中は真面目、冷静、感情がない。最近は少し笑うようになって、部の人間に引かれているそうですが、その方に間違いありませんね」
「ちょっと待って、三島さん。なんであなたが本社の部長の情報をそんなに知っているの」
「本社総務の鶴川女史がリークしてくださいました」
……研修担当だった鶴川さんを思い出し、頭を抱えた。
何をやってるんだ、あの人は。