次期社長の溺愛が凄すぎます!
「三島さん。後で話がある。今日飲みに行こうか?」

「え。なんだか主任怖いんですけど。私の命の無事を保証してくださいます?」

「するする。さすがの私も犯罪者になりたくないもんね」

三島さんの、わざとらしい恐怖を浮かべた顔に毒気を抜かれながら、ヒラヒラと手を振って視線をパソコン画面に戻す。

すると脇に置かれたバラが嫌でも目に入った。

“一目惚れ”に“あなたしかいない”?

言葉もびっくりするくらい気障だけど、贈り物まで気障なんて困る。

さて、なんてメールをしてやろうか。

そんなことを考えながら、指だけは平常運転でキーボードを叩いていた。









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