次期社長の溺愛が凄すぎます!
藤宮さんに直接文句を言っても、彼には普通に聞き流されるし、困っちゃうんだよね、こっちとしても。

まぁ、夕飯にならなきゃならないで、この服装は単なる気分ってことで。

気分転換は必要だよね……って、私は誰に言い訳をしているんだ私は。

そう思って苦笑した。

とにかく、約束したんだから迎えに行く。

その前に仕事だ仕事。仕事はどんどん増えていくから、しっかりビシバシとミスらないようにしないと!

「主任。顔が怖いんですが」

「三島さんはもう少し、年上を敬うことを覚えようかな?」

「え! 私はちゃんとわきまえてます!」

すっごい白々しい言葉が聞こえてきたけど、わざとらしいくらいにオーバーリアクションで悲しい顔をする三島さんに、まわりの子達もクスクス笑っている。

……本当、よくも悪くもアットホームな我が社だよ。










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