次期社長の溺愛が凄すぎます!
固く握りしめられた手にそっと触れると、ほんの微かに藤宮さんが身じろぎする。
「俺はたぶん、母親の復讐もしたんだろう。そんなことに君を巻き込んで……」
後は言葉にならなかったみたいだ。
黙り込んだ彼を黙って見つめていたら、その視線が外れて、そっと下を向いた。
「それでも、俺は君が欲しい」
ポツリと言われた言葉は、とてもぶっきら棒で、でも、とんでもなく赤面のもののセリフで、藤宮さんって本当に不器用なんじゃないかなって思う。
……そもそも、かなりの口下手なんだとは認識している。
それは私も一緒だよね。
なんでこんなタイミングで、もの凄いカミングアウトするかなーと思ったけど、恐らくは私の気持ちが少し浮上したからだろう。
うん。藤宮さん、いろいろと彼なりに考えて、考えた末にメインを何も言わないで行動しちゃうから、相手しているこっちとしては困っちゃうことも多いけど……。
基本的にとても優しい人なんだよね。
でも、気になることもあるんだ。
「私と藤宮さんが付き合ったとしても、だたの傷のなめ合いになりませんか?」
私は五年前に、きっと藤宮さんはもっともっと昔に傷ついて、そこが今後も気になるんじゃないかって思う。
「俺はたぶん、母親の復讐もしたんだろう。そんなことに君を巻き込んで……」
後は言葉にならなかったみたいだ。
黙り込んだ彼を黙って見つめていたら、その視線が外れて、そっと下を向いた。
「それでも、俺は君が欲しい」
ポツリと言われた言葉は、とてもぶっきら棒で、でも、とんでもなく赤面のもののセリフで、藤宮さんって本当に不器用なんじゃないかなって思う。
……そもそも、かなりの口下手なんだとは認識している。
それは私も一緒だよね。
なんでこんなタイミングで、もの凄いカミングアウトするかなーと思ったけど、恐らくは私の気持ちが少し浮上したからだろう。
うん。藤宮さん、いろいろと彼なりに考えて、考えた末にメインを何も言わないで行動しちゃうから、相手しているこっちとしては困っちゃうことも多いけど……。
基本的にとても優しい人なんだよね。
でも、気になることもあるんだ。
「私と藤宮さんが付き合ったとしても、だたの傷のなめ合いになりませんか?」
私は五年前に、きっと藤宮さんはもっともっと昔に傷ついて、そこが今後も気になるんじゃないかって思う。