次期社長の溺愛が凄すぎます!
……あの人は、外で待っていてくださいと何度お願いしてもあそこまで入って来るよね。
たまにしか外で待っていてくれない。
「麻衣子」
私を見つけて小さく手を振る藤宮さんに、肩を竦めた。
まぁいいか。
役員秘書さんも毎度のことだと、困った顔はパフォーマンスの域になっていると噂で聞いたから、本気で困る事態になった時に対処しよう。
「お待たせしました。いつも言ってますけど、車の中で待っていてくださいってお願いしてますよね?」
「麻衣子の姿を早く見たいから無視してる」
あのね。キッパリと無視の宣言しないでくれないかな。溜め息をついて脱力する。
「とにかく、迷惑になりますから、早く行きましょう」
でも、返っていつも通り過ぎて落ち着いたかもしれない。
藤宮さんの腕を掴むと、スタスタと会社を後にして駐車場へ向かった。
「今日は、社用車で来たんですか?」
キョロキョロと駐車場を見回しても、見慣れたうちの営業車しかない。
首を傾げると藤宮さんがフッと小さく笑った。
「いいや。タクシー使おうかと思って、末松は帰ってもらった」
「ああ、せっかくの誕生日に飲めないと楽しくないですもんね」
「あまり麻衣子は飲むなよ? 君はあまり酒が強くない」
たまにしか外で待っていてくれない。
「麻衣子」
私を見つけて小さく手を振る藤宮さんに、肩を竦めた。
まぁいいか。
役員秘書さんも毎度のことだと、困った顔はパフォーマンスの域になっていると噂で聞いたから、本気で困る事態になった時に対処しよう。
「お待たせしました。いつも言ってますけど、車の中で待っていてくださいってお願いしてますよね?」
「麻衣子の姿を早く見たいから無視してる」
あのね。キッパリと無視の宣言しないでくれないかな。溜め息をついて脱力する。
「とにかく、迷惑になりますから、早く行きましょう」
でも、返っていつも通り過ぎて落ち着いたかもしれない。
藤宮さんの腕を掴むと、スタスタと会社を後にして駐車場へ向かった。
「今日は、社用車で来たんですか?」
キョロキョロと駐車場を見回しても、見慣れたうちの営業車しかない。
首を傾げると藤宮さんがフッと小さく笑った。
「いいや。タクシー使おうかと思って、末松は帰ってもらった」
「ああ、せっかくの誕生日に飲めないと楽しくないですもんね」
「あまり麻衣子は飲むなよ? 君はあまり酒が強くない」