次期社長の溺愛が凄すぎます!
昨日の夜、いろいろとした後に、何となく世間話をした。
やっぱり私が一方的に話をして、藤宮さんはほとんど頷いていただけなんだけど。
その中でも藤宮さんが「それは譲れない」と白熱した話は、迎えに来るのに、わざわざ会社の社員入口に入って待っているってことだった。
理由を聞いたら、どうもうちの社員の中に……藤宮さんが言うところ、私を気に入っている男性社員がいるらしくて、牽制するために必要だと断固拒否された。
そのあたりの情報は三島さんも言っていたから、たぶんそういう猛者が、うちの会社にいるってことは認識したけどね。
「こんな指輪してたら、それだけで牽制になると思います」
毎回、本社の重役を応接間に通そうとして、表向きとはいえ、悪戦苦闘している役員秘書さんの苦労も考えてあげようよ。
「指輪をしていても、気にしない奴はいる」
憮然として言い募る藤宮さんに、くるりを目を回した。
「大丈夫ですって。そもそも、私は会社で恋愛しようとなんて考えたこともないですし。会社の男性社員は藤宮さんじゃないんですから、今更、あなた意外と恋愛するつもりも、私にはさらさらないんです」
そんなことをボソボソ呟いて、眠い目をこすっていたら、目を丸くしている藤宮さんと目が合った。
やっぱり私が一方的に話をして、藤宮さんはほとんど頷いていただけなんだけど。
その中でも藤宮さんが「それは譲れない」と白熱した話は、迎えに来るのに、わざわざ会社の社員入口に入って待っているってことだった。
理由を聞いたら、どうもうちの社員の中に……藤宮さんが言うところ、私を気に入っている男性社員がいるらしくて、牽制するために必要だと断固拒否された。
そのあたりの情報は三島さんも言っていたから、たぶんそういう猛者が、うちの会社にいるってことは認識したけどね。
「こんな指輪してたら、それだけで牽制になると思います」
毎回、本社の重役を応接間に通そうとして、表向きとはいえ、悪戦苦闘している役員秘書さんの苦労も考えてあげようよ。
「指輪をしていても、気にしない奴はいる」
憮然として言い募る藤宮さんに、くるりを目を回した。
「大丈夫ですって。そもそも、私は会社で恋愛しようとなんて考えたこともないですし。会社の男性社員は藤宮さんじゃないんですから、今更、あなた意外と恋愛するつもりも、私にはさらさらないんです」
そんなことをボソボソ呟いて、眠い目をこすっていたら、目を丸くしている藤宮さんと目が合った。