次期社長の溺愛が凄すぎます!
「……どうかしました?」

なんだか顔を赤くして、口もとを隠しちゃってるけど、私は何か言った?

不思議そうにしていたら、何故か困ったように左右に首を振られる。

「素直なのも考えものだな。麻衣子はたまに爆弾発言をする」

「そんな物騒なものはしたことないです」

コーヒーを飲んだのに、ホットだったからか、身体がポカポカして余計に眠くなってくる。

「その前に、藤宮さんの金銭感覚のおかしさをどうにかしなきゃ……」

クスッと小さく笑われて、頭を撫でられた。

「本当に眠そうだね。出る時に起こしてあげるから、いろいろ気にしてないで眠っていていいよ」

反論を言いかけて、とうとう睡魔に負けてソファにポテンと横になる。

「25歳はもう過ぎてしまって無理だが、子供ふたりと、一戸建ての為に、俺も少し貯蓄も考えるから」

藤宮さんの呟きが聞こえてきたような気がする。

でも、何だかふわふわ、とても幸せ気分で、私は夢の世界へと落ちていった。










2018.4.12 FIN
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