次期社長の溺愛が凄すぎます!
「綺麗!」

取り出して見ると、シャランとペンダントヘッドが左右に揺れる。

小さいけれど、ティアドロップの形をした、石がついていて可愛い。

「もらってもいいんですか?」

「もらってくれないと困る。俺としては、それをつけた君の笑顔が見たい」

相変わらず気障だなぁ。

でも、アクセサリーを他人様からもらうなんて初めてで、とても嬉しい。

ドキドキしながら化粧箱をテーブルに置き、チェーンの留め金を外して身につけた。

ティアドロップのペンダントヘッドを指先で直してから、藤宮さんの方を向く。

「本当にありがとうございます」

だけど、藤宮さんはじっとしたまま動かない。

「あの……?」

声をかけると、彼はハッとしたように身じろぎした。

それから、素敵な笑顔が返ってくる。

「うん……やはり思っていた通り、君は笑顔が美しい」

「あなたのボキャブラリーは、気障なことしかないの!?」

真っ赤になった私には、それ以上の返す言葉は見つからなかった。









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