次期社長の溺愛が凄すぎます!
「それで? 誕生日当日はどうしてたの?」
「あー……うん。ウチの会社、藤宮重工のグループ会社になったから、本社に研修行ってたの」
近くのテーブルにあった煮物を手で摘まもうとしたら、パシンと母さんに叩かれて箸を持たされる。
「あらあら、藤エンジニアさんが? まぁ大変だものねぇ。それで? その素敵なペンダントは誰にもらったの?」
母さん目敏い!
びっくりした顔をすると、キラキラした美夜ちゃんが私の胸元を覗き込む。
「わぁ~。可愛い! これは絶対に男ですよね!」
「どれどれ、母さんにも見せて~」
なにをふたりして人の胸元を覗き込んでるんだ!
「ちょ……ちょっと外すから!」
ぐいぐい頭を押し返すと、ワクワクした顔をされる。
しょうがないから、ペンダントを外して母さんに手渡すと、シャラリと鎖を持ち上げた。
「まぁまぁ~。素敵ねぇ。どなたにいただいたの?」
「……本社の重役の方。お食事に誘われて行ったら、プレゼントしてくださったの」
「お若い方なの? 独身?」
母さんはペンダントヘッドを、透かし見ながら呟くようにして聞いてくる。
「独身みたいよ。年齢は……今年32歳になるらしい」
ぱぁああっと母さんの顔が晴れやかに微笑んで、ガシッと私の手を掴んだ。
「いい獲物だわ。絶対に手放すんじゃないのよ?」
母さんは何を言っているんだ?
「あー……うん。ウチの会社、藤宮重工のグループ会社になったから、本社に研修行ってたの」
近くのテーブルにあった煮物を手で摘まもうとしたら、パシンと母さんに叩かれて箸を持たされる。
「あらあら、藤エンジニアさんが? まぁ大変だものねぇ。それで? その素敵なペンダントは誰にもらったの?」
母さん目敏い!
びっくりした顔をすると、キラキラした美夜ちゃんが私の胸元を覗き込む。
「わぁ~。可愛い! これは絶対に男ですよね!」
「どれどれ、母さんにも見せて~」
なにをふたりして人の胸元を覗き込んでるんだ!
「ちょ……ちょっと外すから!」
ぐいぐい頭を押し返すと、ワクワクした顔をされる。
しょうがないから、ペンダントを外して母さんに手渡すと、シャラリと鎖を持ち上げた。
「まぁまぁ~。素敵ねぇ。どなたにいただいたの?」
「……本社の重役の方。お食事に誘われて行ったら、プレゼントしてくださったの」
「お若い方なの? 独身?」
母さんはペンダントヘッドを、透かし見ながら呟くようにして聞いてくる。
「独身みたいよ。年齢は……今年32歳になるらしい」
ぱぁああっと母さんの顔が晴れやかに微笑んで、ガシッと私の手を掴んだ。
「いい獲物だわ。絶対に手放すんじゃないのよ?」
母さんは何を言っているんだ?