次期社長の溺愛が凄すぎます!
訂正をしかけてやめた。どーせ今は何を言っても無駄でしょ。

それより、先にこの不思議な武士をどうにかしないと!

「ちょっとお話がございまして」

「ちょうどよかったかな。帰国したら君に会いにこようと思っていた」

ますますザワザワするまわりに、本気でめまいがしそうだ。

あなたは私を職場に居ずらくさせるつもりなのか?

わなわなと怒り浸透してきたけど、それに気がついたらしい末松さんがスルリと間に割って入ってきた。

「部長。こんなところで立ち話もなんですから、場所を移りませんか?」

「それもそうだな。話をするついでに送っていこう」

スタスタと、まるで何事もなかったように社員入口を出ていく藤宮さんについて行き……。

ちらっと後ろを振り返ると、ホッとしたような役員秘書さんと、興味津々なウチの職員たちが私たちを見送ってくれていた。









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