次期社長の溺愛が凄すぎます!
うちの工場のおっさん連中ならともかく、太陽燦々とした昼日中に、イケメンが爽やかな顔して言うことじゃないでしょ。
そりゃーこの歳になれば、猥談のひとつやふたつに目くじらたてないかもしれないけど、一対一で、異性に言われるのは困る。
「否定しないのか?」
「人様の性癖を否定するスキルはないです」
ツンとそっぽを向いたら、小さな笑い声が聞こえた。
「スキルの問題かな? とにかく、嫌だと感じたならすぐに逃げた方が身のためなんじゃないか? お前は思っていた以上に無頓着でハラハラする」
勝手にハラハラしないでいただきたい。
ムッとしていたら、手首を掴んでいた手を離されて繋がれる。
「手を繋ぐ必要はありませんよね?」
「必要はないな。手は、繋ぎたいときに繋ぐものだと俺は思うが」
そう言うと、そのままエレベーターホールまで連れていかれる。
「藤宮さんって、かなり強引ですよねー」
「そういう麻衣子は、思っていた以上に流されやすいな」
「うーん。基本、何も考えてないだけなんですけどね。いろいろ考えるのは力を使うから疲れますし」
「是非、疲れてほしいものだが」
あなたという“人間”に疲れそうではあるけどね。
そりゃーこの歳になれば、猥談のひとつやふたつに目くじらたてないかもしれないけど、一対一で、異性に言われるのは困る。
「否定しないのか?」
「人様の性癖を否定するスキルはないです」
ツンとそっぽを向いたら、小さな笑い声が聞こえた。
「スキルの問題かな? とにかく、嫌だと感じたならすぐに逃げた方が身のためなんじゃないか? お前は思っていた以上に無頓着でハラハラする」
勝手にハラハラしないでいただきたい。
ムッとしていたら、手首を掴んでいた手を離されて繋がれる。
「手を繋ぐ必要はありませんよね?」
「必要はないな。手は、繋ぎたいときに繋ぐものだと俺は思うが」
そう言うと、そのままエレベーターホールまで連れていかれる。
「藤宮さんって、かなり強引ですよねー」
「そういう麻衣子は、思っていた以上に流されやすいな」
「うーん。基本、何も考えてないだけなんですけどね。いろいろ考えるのは力を使うから疲れますし」
「是非、疲れてほしいものだが」
あなたという“人間”に疲れそうではあるけどね。