キミの取り扱い説明書~君が冷たくする理由~
渡された手紙には
好きです。という言葉と、LINEが書かれていた。
"良かったらLINE下さい!"
嬉しくて、嬉しくて
即LINEを追加して、メッセージを送った。
けど…ごめんね。
ーーーーーーーLINEーーーーーーーーーーーー
『中山琥珀です。チョコレートありがとう!』
『ううん!こちらこそ、LINEありがとう!』
『うん、ちゃんと返事しなきゃと思ってね。
告白嬉かった。ありがとう。
けど、相川さんにはもっと良い人がいると思うよ!』
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ごめんね。
あれから、これまで。
俺は君に最低な嘘をついた。
最低な嘘で、言動で、
どれだけ君を傷つけただろう。
きっと、たくさん、傷つけてるよね。
本当は、
幸せになってほしいって思ってる。
でも、君を幸せにする相手は、俺じゃない。
俺じゃあ、君を幸せにすることなんかできない。
俺には…
君の"彼氏になる資格"なんて
…ないんだよ。
だから、もう一度、
俺を嫌いになって下さい。
そして、気づいて…
"冷たくするのは、君にだけ"。