キミの取り扱い説明書~君が冷たくする理由~


それにしても、誰だろう?
先輩って。

もしかして、怖い先輩!?


「ね、ねぇ優愛?」

「何?」


「あそこであんたのこと待ってる人、
北山先輩だよ」


「きたやま先輩?…だれそれ」



「はあっ!?あんた、北山先輩知らないの!?」


「うん。え、有名人?」


「まぁ、ある意味そうかもしんないけど。」


「へぇ~、凄いね!」


「まぁ、とにかく、
あんな人気な先輩に呼び出しされるなんて、
あんた、ただ事じゃないよ。早く行きなさい。
あ、まっ…」



え、えええええええ


何、何か私。まずいことでもした!?


穂希に言われるがままに、
恐る恐る教室のドアまで向かってみると、
そこには…


背が高くて、少し長髪で、
明るめな髪色にピアスが印象的な少しチャラそうな男の人が立っていた。
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