キミの取り扱い説明書~君が冷たくする理由~


「…は、離してください!」



「それは無理なお願いだね。
優愛ちゃんが付き合ってくれるって言うなら
離してあげるよ」



「な、そんなの、無理です!」



誰がこんな自意識過剰で
傲慢な男と付き合うもんですか!




「へぇー…あっそう。じゃあ、どうしようかなぁ」



先輩の私を見下ろす冷たい瞳にゾワッと鳥肌が立つ。



力にはそれなりに自信があったはずなのに、
捕まれた腕は先輩の片手に縛り上げられ
何も抵抗ができない。



どうしよう……
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