佐野くんっ…!!
「入学手続きは昨日してきたんだ」


「え!?」


「何勝手な事してくれてるんですか!もしこの子が危険な目にでもあったら…」


「バカな学校じゃないんだ、よっぽど大丈夫だろう」


「でも…」



そう言うとお父さんは腕時計を見て、



「仕事行ってくる。明後日くらいには鷹塚に通えることになってるから、準備しておけよ」



リビングから出ていってしまった。




部屋に残されたお母さんと私は顔を見合わせ、目を伏せた。



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