佐野くんっ…!!



よく言っていることが…



「……他の奴に取られるだろ」



不思議に思っている私に聞こえないような声で、健人くんはそう呟いた。



「ほら、着いたよ〜!」



旅館の入口でブンブンと大きく手を振りながら三井くんが叫ぶ。



「…よし、夜もめいっぱい楽しむぞ!」



元気に叫ぶ西野くん。


私も彼らに続いて、旅館の中へと入っていった。























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